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ディオール、「香りのロゴ」のフラッグシップショップ

空間の香りデザインは、気分を高揚、活性化させ、さらに陽気な気分にさせてくれるイタリア古代から続く芸術(アート)の一つです。まさに気分向上剤とも言える、脳の活動を改善してくれる五感にダイレクトに働く芸術です。

 

また香りはある種の信号を送り、対人関係にも影響を及ぼします。気分を変える方法は色々ありますが、ここ最近、科学によって第5感である嗅覚が重要であると報告されています。

 

集中するのに役立つ香り、リラックスさせる香り、購買意欲を掻き立てる香り、プルースト効果のようにイメージや物語、思い出をつなぐ身体的、心理的プロセスを誘発する香りなどがあります。

 

ということで、今回は“香りのブランディング”が、例えば、見事に調和し配置された家具、つまりインテリアデザインのように、香りのロゴが空間内でうまく調和し、拡散される様子について詳しくお話ししたいと思います。

 

店舗、ホテル、またはブランドショップなどに人が最初に踏み入れた際に知覚する最初のイメージは嗅覚で構成されています。一般的に、基本的なルールとして、インテリアデザインのための香りは、その空間を圧倒することなく、デザイン環境を引き立てる存在である必要があります。いくつかのケースでは、フレグランスはインテリアデザインの中の装飾の一つと考えて選んでいきます。

 

例えば、

 

  • 居心地の良いロマンチックな英国スタイルのサロンでは、ハニーの香り
  • プロバンススタイルの家具がある空間では、新しく刈り取った草の香りがベースの香り
  • ナポレオンスタイルやアンティーク家具を使用しているような空間では、花の香り、おそらく牡丹の香り
  • ガラスや金属のような冷たい質感でデザインされた現代的な空間では、雰囲気を暖めるようなスパイシーな香りやシダーの香り
  • トラディショナルな雰囲気の場所では、アンバーとムスクの香りがよく合います

 

また、店内で香りの導線や、香りのコーナーなどを作りたい場合なら例えばこんな提案がおすすめです。

 

  • 入り口、店のサインがあるところは柑橘系の果実のような、軽く親しみがあり、かつ安心感がある香りを使用することで歓迎を表すことができ、ハーモニーのある雰囲気を作り出すのを助けてくれます。特にオレンジの香りは、気持ちを暖かく安心感を与え、信頼できる居心地のいい環境を作るのに役に立ちます。
  • バスルームやドレッシングルームでは、バジル、ラベンダー、マジョラム、ローズマリー、ワイルドミント、インドのバーベナのように、新鮮でリラックスした緑の香りがしっくりくるはずです。バスルームでは、花のノートを好む人はバラのエッセンス、またはウッディノートのサンダルウッドもおすすめです。
  • ショールームエリアでは、ユリで覆われた谷を思わせるような、ジャスミンやユリ、ピンクや白い花のリラックスする軽い香りがぴったりです。また、クリスマスイベントの際は、シナモンのようなスパイスと青りんごにオレンジを組み合わせた香りが、クリスマスの雰囲気を連想させ喜びをもたらすので非常に人気があります。一方、バニラは不安を和らげ、気分を落ち着かせます。逆に、緑茶には感情刺激作用があるので、ウェルネスセンター(健康維持のための場所)などに最適です。

クリエイターにとって、店内の香りのロゴや香りのあるシーンは、私達を取り巻く感情を一瞬にして変え、新しい感情を引き起こすことができる、小さな芸術作品、例えばオーデパルファン(香水)と同等の価値があると考えています。

 

セントカンパニーでは、高級ブランドであるディオールの香りブランディングプロジェクトに取り組めたことに誇りを感じております。

ブランドイメージにも影響を与える、“香りの可能性”を探求することで、世界で最も有名な「ディオール・オー・ド・パルファム」のインスピレーションを受けた特製の香りをプロデュースし、顧客の嗅覚に浸透させることに貢献できました。

 

 

外観、 感触、香りなどの要素はすべてが関連するように、色、建築デザイン、雰囲気、ディスプレイ、香りなどはショップ内で一貫して統一することがブランドにとっての最大の魅力となることでしょう。